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「新訂第2版 救急処置スキルブック 上巻」

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★高度化する知識・技術のスキルアップのための実用書!
★「JRC蘇生ガイドライン2020」 「JPTECガイドライン」などの最新版に準拠した最新の内容を収載しています。
★病態を理解する知識,実施できる技術(スキル),適切な判断能力(スキル)の習得に最適です。
★救急救命士をめざす学生や実際の現場で活躍している救急隊員・救急救命士の 「実習本の決定版」 として,スキルのみでなく,そのスキルに必要な解剖・生理を基本に,根拠となる医学的知識についてもわかりやすく解説しています。
★「観察スキル」 から 「特定行為スキル」 まで写真やイラストを駆使し,複雑化するトレーニングに対応しています。
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「新訂第2版 救急処置スキルブック 上巻」
ISBN978-4-908980-15-2 c3047
MainTitle:「救急処置スキルブック 上巻」
SubTitle1:「新訂第2版」
総監修 :田中秀治
医学監修:櫻井 勝
責任編集:芦沢 猛,髙橋宏幸,竹内栄一,張替喜世一
B5判/345頁
発行年月日:2022年01月27日(新訂第2版第1刷)
価格(税込):4,950円

■はじめに■

1991年(平成3年)に救急救命士がわが国に誕生してから,すでに30年が経過した。過去に67,000人近い救急救命士が誕生し,院外心肺停止傷病者の1か月生存率は1993年(平成5年)の3.9%から2020年度(令和2年度)には目撃ありの心原性心停止でAEDの使用が4.9%,バイスタンダーCPRが58%で社会復帰率が17.3%を超えるようになった。
救急救命士の救急救命処置範囲は,2015年(平成27年)4月より新たに非心肺機能停止傷病者に対する輸液や低血糖に対する50%ブドウ糖溶液が認められ,救急救命処置検討委員会で検討され今後もますます拡大の方向にある。これらの特定行為をさらに高度化させるためには,病態を理解する知識,実施できる技術(スキル),現場での適切な判断能力(ナレッジ)をもった救急救命士の養成が必須であろう。
しかし,救急隊員と病院前救急医療をめぐる社会的環境は30年前とは大きく変化してきた。65歳以上の高齢者人口は28.7%を超え,全搬送の59.4%を占めている。119番通報時の口頭指導の重要性,“#7119”に代表される電話によるトリアージなど通信システムにも変化が生じている。また,病院前医療を担う医療従事者としても,医師によるラピッドカーやドクターカー,ドクターヘリなどが用いられていることにより搬送手段が多様化し,さらに災害時におけるDMATやトリアージの問題など大規模災害への対応,大規模イベントや2020東京オリンピックのマスギャザリング対応など,救急隊員として必須の知識も多様化してきている。
今や救急隊員には技術や知識のみならず,コミュニケーションスキルや法律問題,安全管理,感染対策,セルフマネージメントやストレスに対する考え方など,幅広く医療者としての基本的な姿勢までが求められるようになってきている。これらのことは複雑化する社会環境の中で傷病者におけるヘルスケアの問題を解決するためには,現場で傷病者のすべての情報と病態を理解できる医療人が必要とされている証拠でもあり,全国民の救命率を向上することにつながるとすれば,救急隊員・救急救命士の役割はますます重要となる。
本書は年々高まる社会のニーズに基づき,ますます拡大される救急隊員・救急救命士のスキル訓練に対応すべく,「JRC蘇生ガイドライン2020」などに準拠して最近の活動内容をアップグレードしたつもりである。本書が将来,国を支える救急隊員・救急救命士のための一助となることを切に希望する。
2021年12月 国士舘大学大学院救急システム研究科科長・教授 田中秀治


■目 次■

Ⅰ 章 観察スキル (髙橋宏幸,坂梨秀地)

Action 1 観察の目的と種類
1.観察の目的
2.バイタルサインの観察
3.問 診
Action 2 活動現場の原則
1.状況評価
2.初期評価
3.全身観察
4.重点観察
5.継続観察
6.詳細観察
Action 3 救急現場での観察
1.症候の外見観察
2.気道の観察と評価
3.呼吸の観察と評価
4.循環の観察と評価
5.意識の観察と評価
6.神経系の観察と評価

第 Ⅱ 章 CPRスキル (原 貴大)

Action 1 心肺蘇生法(CPRスキル)
1.CPRの目的
2.CPR中の病態
3.CPRのプロトコル
4.CPR中の観察スキル(救急隊員向け)
Action 2 胸骨圧迫スキル
1.胸骨圧迫の目的
2.胸骨圧迫のメカニズム
3.胸骨圧迫の適応
4.胸骨圧迫の合併症
5.胸骨圧迫スキル
6.機械的CPR装置
7.胸骨圧迫スキルのまとめ
Action 3 心肺停止の際の口頭指導スキル
Action 4 気道確保スキル
Action 5 人工呼吸スキル
1.人工呼吸の目的
2.人工呼吸スキル

第 Ⅲ 章 窒息解除スキル (芦沢 猛,植田広樹)

Action 1 窒息の病態と解除の目的
1.発生頻度と好発年齢
2.観察の手順とポイント
3.処置のポイント
Action 2 窒息解除スキル
1.気道異物除去
2.口腔内の吸引
Action 3 気道異物除去スキル
1.使用資器材
2.実施要領

第ⅠⅤ章 呼吸管理スキル (白川 透,曽根悦子)

Action 1 呼吸器系の解剖と生理
1.呼吸器系の解剖と構造
2.口腔内の解剖と生理
3.咽頭の解剖と生理
4.喉頭の解剖と生理
5.気管の解剖と生理
6.主気管支解剖と生理
7.肺の解剖と生理
Action 2 呼吸器系の観察スキル
1.視 診
2.聴 診
3.打 診
4.触 診
5.呼気の異常(臭気)
Action 3 呼吸の生理と評価
1.呼吸と生理
2.呼吸数
3.呼吸様式と異常呼吸のパターン
Action 4 酸素投与スキル
1.酸素吸入の理論と実践
2.酸素投与スキル
Action 5 気道確保スキル
1.用手的気道確保
2.器具を用いた気道確保
Action 6 人工呼吸スキル
1.バッグバルブマスク人工呼吸
2.人工呼吸器による人工呼吸
3.特殊な人工呼吸
Action 7 器具を用いた呼吸器の評価スキル
1.聴診器
2.パルスオキシメータ
3.カプノメータ
Action 8 肺理学療法とスクイジング
1.吸 気
2.呼 気

第 Ⅴ 章 循環管理スキル (喜熨斗智也,牧 亮)

Action 1 循環器の解剖と生理
1.循環器系とは
2.心臓の解剖と生理
Action 2 循環器系の観察スキル
1.脈 拍
2.皮膚の観察と評価
3.爪床圧迫テスト(ブランチテスト)
Actionn 3 血圧測定スキル
1.血圧とは
2.血圧測定の目的
3.血圧測定の原理
4.血圧の評価
5.血圧測定法
6.血圧測定スキル
Actionn 4 心電図モニタースキル
1.刺激伝導系の解剖と生理
2.心電図モニター
3.心電図モニターの目的
4.心電図モニターの装着
5.心電図モニターの適応
6.心電図モニター測定スキル
7.心電図伝送

第ⅤⅠ章 傷病者搬送スキル (白石直哉)

Action 1 搬送・処置と法的裏づけ
Action 2 傷病者搬送の目的
Action 3 搬送に用いる資器材と選定スキル
1.搬送方法の選定基準
2.傷病者搬送のポイント
3.搬送用資器材例と使用スキル
Action 4 徒手搬送スキル
1.徒手搬送法の目的
2.徒手搬送スキル
Action 5 救急車運行スキル
1.緊急自動車とは
2.緊急自動車の特例
3.緊急自動車の運転資格
4.緊急自動車運転の基本事項と守則
Action 6 救急隊連携スキル
1.PA連携
2.救急隊連携に必要な基本的知識
Action 7 救急隊通信スキル
1.119番受付と出場指令
2.口頭指導スキル
3.現場からの情報
4.応援要請
5.医療器機関との連絡

第ⅤⅡ章 救急活動における現場連携スキル (竹内栄一)

Action 1 現場連携スキル
1.現場連携の総括
2.現場活動における連携の主な形態
3.消防の任務
4.消防の目的
5.適切な救急活動を遂行するための連携要領
6.救急活動の原則
7.現場活動における連携
8.消防と関係機関(団体)との連携
9.他の関係機関との連携

第ⅤⅢ章 バイオメカニクスと傷病者搬送スキル (張替喜世一)

Action 1 救急隊員と職業病の理解
Action 2 救急隊員のセルフコンディショニングスキル
Action 3 救急搬送のためのバイオメカニクススキル
Action 4 救急隊員のけがや故障を防ぐバイオメカニクススキル
1.腰痛防止
2.膝・足の障害防止
Action 5 各状況別搬送スキル
1.ログロール
2.傷病者を持ち上げる準備
3.傷病者を持ち上げるとき
4.傷病者を下ろすとき

第ⅠⅩ章 止血・創傷処置・固定スキル (張替喜世一,津波古 憲)

Action 1 止血
1.止血処置の目的
2.出血とは
3.出血の分類と止血方法
4.内出血の特徴と分類
5.外出血の特徴と分類
6.止血処置実施上の注意点
Action 2 止血処置スキル
1.外出血の止血法
Action 3 体温管理スキル
1.保 温
2.加 温
3.冷 却
Action 4 体温測定スキル
1.体温測定資器材と使用スキル
Action 5 創傷処置スキル
1.創の洗浄
2.創の被覆
Action 6 固定スキル
1.創の固定スキル
2.全身固定スキル
3.頸椎保護スキル

第 Ⅹ 章 高齢傷病者に対する救急管理スキル (植田広樹,田中秀治)

Action 1 高齢者の特徴
1.加齢による身体能力の変化
2.高齢者疾患の特徴
Action 2 高齢傷病者の観察スキル
1.高齢傷病者への対応
2.高齢傷病者に対する注意点
Action 3 高齢傷病者に対する処置・搬送スキル
1.観察と処置
2.高齢傷病者の搬送
Action 4 高齢者に特有の疾患と鑑別スキル
1.高齢傷病者にみられやすい疾患・症状

第ⅩⅠ章 小児傷病者に対する救急管理スキル (境野高資)

Action 1 小児救急医療体制
Action 2 発達による身体能力変化の理解
1.小児救急傷病者の特徴
2.小児救急傷病者の年齢と緊急度・重症度
Action 3 小児疾患と特徴
Action 4 小児観察スキル
1.総 論
2.各 論
Action 5 小児救急処置スキル
Action 6 小児搬送スキル
Action 7 医療的ケア児(Children with special health care need)
Action 8 小児と虐待

第ⅩⅡ章 分娩管理スキル (中川朝美)

Action 1 正常分娩経過と異常分娩の理解
1.分娩とは
2.妊娠期間で分けた出産
3.分娩所要時間
4.分娩の3要素とは
5.正常分娩とは
6.異常分娩とは
7.正常分娩の前徴と分娩開始の徴候
8.分娩経過
Action 2 分娩介助スキル
1.分娩介助前の対応・観察
2.分娩介助の判断
3.分娩の準備(物品も含む)
4.分娩介助スキル
Action 3 分娩後の処置スキル
1.臍帯結紮・切断
2.胎盤の処置
3.子宮底の位置の確認と収縮状態の観察
4.母胎の観察項目
Action 4 新生児管理スキル
1.出生直後の評価と対処
2.新生児蘇生法
3.アプガースコア
4.保温方法
Action 5 急遂分娩(急速遂娩)の対応スキル
1.適 応
2.急遂分娩(急速遂娩)スキル
Action 6 母体搬送スキル

第ⅩⅢ章 在宅医療スキル (塩津正己)

Action 1 在宅医療と対象者の理解
1.在宅医療とは
2.在宅医療の現場の現状と救急活動の現状
3.在宅医療についての学びの場
Action 2 在宅酸素療法スキル
1.適応となる基礎疾患
2.在宅酸素療法時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
Action 3 在宅人工呼吸療法スキル
1.適応となる基礎疾患
2.人工呼吸器使用時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
Action 4 在宅経腸栄養療法スキル
1.適応となる基礎疾患
2.在宅経腸栄養療法時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
Action 5 在宅中心静脈栄養療法スキル
1.適応となる基礎疾患
2.在宅中心静脈栄養療法時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
Action 6 在宅オストミーケアスキル
1.適応となる基礎疾患
2.在宅オストミーケア時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
Action 7 在宅透析ケアスキル
1.適応となる基礎疾患
2.在宅透析ケア時の観察項目
3.起こりえるトラブルへの対処法
4.シャント造設血管に対する注意事項
Action 8 認知症ケアスキル
1.認知症の症状
2.認知症の観察項目
3.間違われやすい疾患
4.起こりえるトラブルへの対処法
Action 9 搬送上の注意点と家族対応
1.搬送上の注意点
2.在宅医療管理を支える家族への対応

第ⅩⅣ章 自己成長を支える心理スキル (月ヶ瀬和利)

Action 1 目標の捉え方
1.目標達成への道のりで大切な意識
2.目標遂行へ向けた重要なポイント
Action 2 モチベーションと目的意識
1.モチベーションとは
2.目的を意識し,モチベーションへつなげる
Action 3 技能習得のスキップ

第ⅩⅤ章 消防機関における実習スキル (竹内栄一)

Action 1 消防機関における実習
Action 2 救急車同乗実習の目的
Action 3 救急車同乗実習要領
1.実習にあたり理解しておくべき基本事項
2.実習中(活動中)における留意事項
3.実習時の服装など
Action 4 実習中の学習項目・内容
Action 5 救急出場時における学習要領
Action 6 実習レポートの提出


■総監修
田中秀治 国士舘大学大学院救急システム研究科科長・教授
□医学監修
櫻井 勝 国士舘大学大学院救急システム研究科教授
□責任編集 (五十音順)
芦沢 猛 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
髙橋宏幸 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
竹内栄一 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
張替喜世一 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科教授
□執筆者 (執筆順)
髙橋宏幸 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
坂梨秀地 国士舘大学大学院救急システム研究科助手
原 貴大 明治国際医療大学保健医療学部救急救命学科講師
芦沢 猛 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
植田広樹 国士舘大学防災・救急救助総合研究所教授
白川 透 日本救急システム株式会社代表取締役・救急救命士
曽根悦子 国士舘大学防災・救急救助総合研究所講師
喜熨斗智也 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
牧 亮 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科教授
白石直哉 草加八潮消防局救急救命士
竹内栄一 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科准教授
張替喜世一 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科教授
津波猛憲 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科講師
田中秀治 国士舘大学大学院救急システム研究科科長・教授
境野髙資 国士舘大学大学院救急システム研究科非常勤講師
中川朝美 帝京平成大学助産別科准教授
塩津正己 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科非常勤講師
月ヶ瀬和利 株式会社 HUMAN ROOTS 代表取締役・救急救命士
□編集協力 (五十音順)
井上拓訓 国士舘大学大学院救急システム研究科助手
岩﨑高徳 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手
坂口恭一 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手
高橋政博 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手
萩生田順正 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手
三澤 聡 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手
柳 聖美 明治国際医療大学保健医療学部救急救命学科助教
山口勝昌 (前)国士舘大学体育学部スポーツ医科学科実習助手

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