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「救急隊員のための研究実践ガイドブック」

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■書籍名(正式):
指導救命士必携
「救急隊員のための研究実践ガイドブック」

★研究計画から学会発表・論文執筆まで,この1冊で完結!
★時代の移り変わりとともに,医療には 「エビデンス」 が求められるようになり,病院前救護にもこれまで蓄積してきた 「経験」に加えて「エビデンス」 の蓄積が求められています。
★本書は,消防職員が行う研究の実践をサポートする内容で,具体的に研究課題の設定方法,統計,論文の書き方やさまざまな注意点をわかりやすく解説しています。
★すべてが消防の目線で書かれており,理解しやすく実践的な内容!
★指導救命士・指導救命士を目指す人,研究に興味のある人にお勧めの書です。

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「救急隊員のための研究実践ガイドブック」
ISBN978-4-908980-10-7 c3047
MainTitle:「救急隊員のための研究実践ガイドブック」
SubTitle:「指導救命士必携」
監修:坂本哲也,中原慎二,市川政雄
執筆:高山祐輔
B5判/108頁
発行年月日:2020年10月08日(初版第1刷)
価格(税込):1,980円

■はじめに■

「理論なき実践は盲目であり,実践なき理論は空虚である」 (クルト・レヴィン)。
日本の救急業務は横浜市にはじまり,1963年 (昭和38年) には法制化された。これ以降,現在に至るまで,病院前救護分野には,救急隊員によって膨大な 「経験」 が蓄積され,その 「経験」 が今日の病院前救護の礎をなしていることに疑いの余地はない。
その一方,時代の移り変わりとともに,医療には 「エビデンス」 が求められるようになった。例外ではなく病院前救護にも,これまで蓄積してきた 「経験」 に加えて 「エビデンス」 の蓄積が求められている。
科学的な手法によって導かれた 「エビデンス」 を蓄積することの目的は,現場の疑問・問題の解決である。現場には多くの疑問・問題が存在しているが,これまで解決のための意思決定は 「経験」 に頼るしかなかった。しかし,「経験」 は意思決定の根拠としては不十分である。ここに 「エビデンス」 を蓄積することでより合理的な意思決定を得ることができる。
しかし,今日まで病院前救護に関わる 「エビデンス」 はほとんど蓄積されてこなかった。救急隊員は,研究の手法について学ぶ機会に恵まれず,研究という術を身につけてこなかったためである。皮肉なことに,救急隊員は現場にある 「問い」 の本質を唯一知る存在でありながら,病院前救護に関わる研究の実践は外部に依存するしかなかったのである。
そこで筆者は,本書を救急隊員が自ら研究を行う際に使用する研究実践ガイドブックであると同時に専門書への導入本と位置づけている。したがって,本書で扱う内容は,研究を行ううえで知っておくべき必要最低限としているが,特に重要となる“核の要素”は網羅しており,わかりやすい解説を心がけている。また,本書の構成は実際に研究を行う際の順序に従っている。
しかしながら,本書を通読し内容を完全に理解したとしても,すぐに研究が行えるようにはなるわけではない。それはJPTECのテキストの内容を完全に理解したとしても,すぐには外傷の現場活動ができないのと同じことである。では,どうすれば研究を行えるようになるのか。それは,実践あるのみである。本書を片手に,共同研究者とともに研究を実践していくことが重要である。
本書が,病院前救護分野における 「エビデンス」 の蓄積の一助になることを願ってやまない。
2020年9月 高山祐輔

■目 次■

序 章 研究をはじめる前に
・経験と科学の間
・経験から生まれる科学的根拠
・なぜ,経験だけではだめなのか
・救急隊員が研究を行う意義
・共同研究者という仲間を見つける

第Ⅰ章 研 究
1 研究とは何か
2 研究の種類
3 研究の5段階

第Ⅱ章 研究課題の設定
1 研究課題が研究の良し悪しを決める
2 研究課題が備えるべき5つの要件―FINER
3 研究課題のなかにある関連を考える
4 過去の論文をどのように探すか
5 2つの視点で研究課題を掘り下げる

第Ⅲ章 研究計画
1 研究と研究計画をつなぐ“PECO”
2 研究計画書の作成
①タイトル
②はじめに(背景と目的)
③方 法
3 研究デザイン
①記述研究
②地域相関研究
③横断研究

第Ⅳ章 誤差と交絡
1 誤 差
①偶然誤差
②系統誤差 (=バイアス)
2 交 絡

第Ⅴ章 統 計
1 数値は研究結果の説得力を増すためのツール
2 分析までのプロセス
①手元にあるデータの確認
②分析用データの作成
③データの種類の確認
4.要 約
5.関連の判断
6.解 析

第Ⅵ章 因果関係
1 因果関係
2 関連と因果関係
3 因果関係の推論

第Ⅶ章 論文執筆
1 なぜ,論文を書くのか
2 小論文と学術論文
3 小説と学術論文
4 誰もが理解できる文章で書く
5 段落の使い方
6 学術論文の構成は“IMRAD”
7 最も重要なパートはどこか
8 背 景 (Introduction) の書き方
9 方 法 (Methods) の書き方
10 結 果 (Results) の書き方
11 図と表の使い方
①表の作成
②図の作成
12 考 察 (Discussion)
13 IMRAD以外の部分
14 投稿先はどこか
15 投稿規定を読み込む

第Ⅷ章 学会発表
1 学会発表とは
2 学会ウェブサイトで演題登録期間をチェック
3 演題登録
4 プレゼンテーション
5 プレゼンテーションという言葉がもつ2つの意味
6 プレゼンテーションの準備プロセス
①目的の明確化
②聴衆の把握
③アウトラインの決定
④情報収集
⑤台本作成
⑥スライド作成
⑦反復練習
7 ポスター発表
①発表スタイル
②ポスターのデザイン
③ポスターの印刷
8 学会への参加をより充実させるために
①緊張とうまくつきあう
②座長への挨拶
③積極的な質問と名刺交換

第Ⅸ章 研究倫理
1 研究倫理
2 研究倫理に関わる規範
3 個人情報保護
4 利益相反
5 倫理審査委員会

引用・参考文献
索 引

■監修:
坂本 哲也 (帝京大学医学部附属病院病院長・救急医学主任教授)
中原 慎二 (神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科教授)
市川 政雄 (筑波大学医学医療系国際社会医学分野教授)
■著者:
高山 祐輔 (帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コース講師)

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